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包むこと

 製本家の仕事について日々考えます。教室でも、初めて会うお客さんもたいていは製本家の仕事を見るのははじめて、説明はもうこなれてきたものの自分のなかにもまだ定まっていないことがあるのも確かなこと、数百年前にはあたりまえに存在していた職業ではあるけれど、どうしてそんなに時間と手間をかけて一冊の本に仕立て上げることがいま必要なのか、クリックひとつで本が買えるようになったいまだから考えるのかな。


 進物を和紙で折り包む礼法の折形は室町時代の武家の礼法として確立されたもの、600年以上前の礼法が簡易化されてはいるものの、現在にも伝わり習慣として残っていることはすばらしいこと。紙幣を和紙で包み贈ること、贈るものを介して相手への敬意を込めてものを包む、それが決して飾りなのではなく包むものによって形が変わり規則に従って折ることがデザインであると「新・包結図説」に書かれている。ヨーロッパで製本を学んで日本に戻ってきたけれど、日本語で書かれた本を西洋の技術で製本することに疑問を抱いていたわたしに改めて製本することの意味を考えさせてくれました。



origatabook_1 origatabook_3




紙幣包みにも格の違いによって
何種類も折り方がある
習った折り方の数は数十種類、
何度も取り出して見返せるように
フレームに挟み込んでいます



 なかなか自分のものをつくるのには手を付けるまでにも時間がかかります。折形の教室に通っていたのは去年の春から夏にかけて、通っているときから作り始めてはいたけれどなかなか完成せずにいました。えいやっと最後の仕上げをしたのは先週末、時間をかけたわりには綴じ糸の位置がガタガタ…やり始めたらすぐ作業しなければダメですね。今回は和綴じである列帖装で綴じ糸が背に見える製本です。あとは箱をつくって完成です。



 竹尾の PAPER SHOW 2010 が始まりました。紙に触れて感じられる展覧会です。わたしも通った折形デザイン研究所のワークショップもあるようです(予約は終わっています)。



四月十五日 木曜日(どしてかな 三度目にして また迷子)

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