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林檎の思い出とReikoちゃんのこと

 林檎を剥く母の手が危なっかしくて仕方ありません。お前に剥かせると林檎がかわいそうだ、と父はいつも言っていたらしい。そうか、だからフルーツを剥くのは父の役目だったのかぁ。リビングのテーブルでテレビを観ながらでも、父は丸のまま最後まで一度も途切れずに剥いていました。この時期になると父の剥く林檎が食べたくなります。わたしの指は父にそっくりらしい。


 予定日は来月だったのにもかかわらず、アメリカ時間で24日に叔母に元気な女の子が産まれました。母とはずいぶん年の離れた叔母は、祖父の仕事の都合で6歳からアメリカで暮らしているために、母がお嫁に出るまでの数年ほどしか一緒に住んだことがありません。家族が日本に帰国してからもひとりでアメリカに残り、大学に通っていました。祖母が亡くなった日も、彼女は最期を見届けることができず、後からひとり、病院から自宅に戻って冷たくなった姿と対面しました。彼女は他の誰よりも静かに、祖母とふたりの時間を過ごしていました。わたしはまだ小学生、弟とふたりちびたちはこっちにきなさいと連れ出され、ベランダからガラス越しにそれを見ていました。ひとが亡くなるという現実に初めて向き合った日でした。
 あれから20年、彼女も結婚して、お母さんになりました。生まれつき心臓が悪かったから出産は無理と誰もが思っていたけれど、自然分娩で3300gの女の子が産まれて母は泣いてよろこんでいます。弟は「ハーフだからかわいくなるかなぁ、なるよなぁ」なんてのんきなことを言っています。従兄弟にあたるけれど、おばばかになろうとわたしは決めました。日本語を覚えさせなくちゃなので絵本をたくさん買っていってあげようと思います。赤ちゃんの名前は祖母の名前と同じReikoちゃんになりました。祖父母も父も、きっと天国で泣いてよろこんでいることでしょう。




meishibox meishi



あたらしい住所の名刺です。
肩書きを書いていないので、
これだけでどんなひとかわかればよいなと
思っていたらこんなにすてきなのに
してくれました。
手書きの文字はなんだか照れくさいけど
みぞやんがほめてくれるからさぁ。




 11月のIIDでの製本ワークショップが決まりました。今回は19日の土曜日のみ、20日の日曜には国立本店でトークイベントをします。店長の丸山さんと印刷の余白の野口さんとで最近のお仕事のことなど話します。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。





十月二十八日 金曜日(天国まで無線LANが届けばいいのにって思う)




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