2012.02.22 Wednesday
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2007.11.15 Thursday
gugging 作品をつくり続ける上でたったひとりの力で前に進むことは容易ではありません。作業をするときはもちろんひとりだけれど、作品が完成し、気に入ってもらい、ひとの前に出すまでにも様々な道のりがある。ときには理不尽な思いをすることもあるけれど、回り道をしながらでもひとつひとつ丁寧にこの手から生まれるものを大切に、この手を離れてからもどこかで誰かがそのページをめくっていてくれることを想いながらこつこつと手を動かし続けていたい。
「guggingの画家たち」というタイトルの展示を観たのはもう十年近くも前のこと、世田谷美術館で初めて彼らの絵を、彼らの存在を知りました。Art Brutと呼ばれ、富や名声にとらわれることなく、流行や時代に流されることなく、知識に汚されることなく自発的に表現した芸術家たちの展覧会。想いのままに描かれ、自然な線が印象的な彼らの絵は生命力に満ち溢れていました。 ウィーン郊外にある病院の敷地内で共同生活をしながら制作活動をし、そのすぐ隣に建てられた美術館 museum gugging で彼らの作品に出合えます。真っ白なその空間に知的障害のある患者の中でもとりわけ優れた才能をもつ作家たちの作品が並びます。アトリエも併設するその建物と住居を彼らは自由に行き来し、スタッフとたのしそうに会話をしながらそこで暮らしています。彼らもこの場所だからこんなにのびのびと制作ができるのかもしれない。幼い頃の記憶や風景が宿るその絵が、僕らは決して孤独ではないのだと訴えているようでした。 長いヨーロッパの旅を終えて帰国したあっちゃんと東京で再会し、その後の旅のお土産話しを聞きながらこれからのことを話しました。彼女のなかでも、ほかのどの有名な美術館や作家の作品よりも、生き生きと暮らす彼らと彼らを支える人々がいるあの場所がいちばん印象に残っていると話してくれました。 まわりのすべてを遮断して自らひとりの世界に入ることは、ほんとうはものすごく簡単なことなのかもしれない。けれど、近しいひとさえも入り込めない隙さえもなくしてしまっては自分から進むべき道を閉ざしてしまっているのと同じこと。誰かに手を借りるのは決して恥ずかしいことじゃない。 十一月十五日 木曜日(あみんはamingと書くらしい) 2007.11.10 Saturday
Special Lecture+Workshop Series 01 展覧会も日曜日で無事終えることができました。たくさんの方に来場していただき、何人かにはお店で久しぶりに会いお話しすることもできました。ほんとうにありがとうございました。
日本に戻ってからのこの短い間で様々な方々との出会いにも恵まれ、12月にはこれまでのことスイスでのことを話す機会をいただきました。白金高輪にあるデザイナーの小泉均さんが始められた学校 TypeShop_g でスイスでの話をスライドをお見せしながらレクチャーします。 Special Lecture+Workshop Series 01 @TypeShop_g 都筑晶絵 スイスの製本学校の教育 2007年 12月8日/土曜日 18時−21時 スイス・アスコナの製本・修復の学校centro del bel libro asconaで学ぶ。 ここでは伝統的な製本から箱づくり、簡易製本まで、 少し見方を変えることでできる技術の可能性を追求してきました。 その一部をご紹介します。 製本について/スライド・レクチャー/作品紹介/ワークショップ=紙製CDケース/パーティー 受講料(資料/材料/パーティー代含)7,000円 TS_g/schoolのクーポン券優先 予約制/定員20名/定員になり次第、締め切らせていただきます。 お問い合わせ/申し込みはe-mailにて、hitsh@htypo.net まだ詳しいことは決めていませんが、来年からはこちらの場所をお借りして製本の基礎を教える教室を始めます。紙を扱うことから、糊を使わない製本、箱づくりなどを教える予定でいます。また詳しいことが決まりましたらこのページでもお知らせしていきますのでどうぞよろしくお願いします。 虹を観た。 南の空はどんより厚い雲、後ろは真っ青な空。 十一月十日 日曜日(おめでとう。) |
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