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workshop at ts_g

 発表会が終わってもう10日が過ぎました。25名もの方とゲストがふたり、先生とそれに友人がお手伝いに来てくれました。来ていただいた方から感想メールをいただいていますが、なんだかわたしがいちばんたのしんでいたようです。
 
 来てくださった方々は初めてお会いする方ばかり。手製本についてほとんど知らない方がどんな反応をしてくれるのか、どんな風に話してよいのか、試行錯誤しながら始めました。
 製本の技術とわたしがはじめて出合ったのはもう6年も前のこと。それからのことを1時間で話さなくてはいけないと、はじめは少し焦って話していたようです。けれどみなさんとても熱心に耳を傾けてくださっていて、緊張も徐々に解けていきました。

 スライドショーを終えてから、フランスで学んだルリユールからスイスで学んだ製本までの歴史的な技術の変化を、これまでにつくった本を見せながら説明しました。本のデザインの仕事をしている方でも実際の製本の過程を知らないことも多いそうで皆興味深く聞いてくださっていました。


workshop


 最後はワークショップ、紙一枚で簡単にできるCDケースづくりです。これは友人の製本家、Benjamin Elbel が考えたもので折りの技術だけででき、紙なのでそのままケースに書き込むこともできます。


CDcase


 ワークショップからは皆さんとの距離も近づき、とてもリラックスして話をすることができました。一枚の紙からこんなものができるのだということ、糊やテープを用いなくてもできる製本があるのだということを教えていけたらなと考えています。


十二月十八日 月曜日(おうち決まって引越し準備)

 



 
| lesson | - | 23:12 |
パリ、ジュテーム

 'Paris je t'aime'を観ました。スイスにいた頃から観たいなと思っていた映画、やっとやっと借りました。短編がいくつもあってというのは知っていたけれど、一話がこんなにも短いとは!
 
 舞台はもちろんパリ。誰もが知ってるパリもあれば、こんなところまで?と言ってしまいそうな場所でさえ映画の舞台になってしまう。1区から20区まで、たくさんのパリの魅力(よいところも嫌なところも)が詰まった物語が18話、監督も登場人物ももちろんまったく異なる物語が進みます。今日もどこかの街角で実際に起こっているのじゃないかと思ってしまうような日常のちいさな物語。

 パリでは夏の間、お金がなくてバカンスに行けない若者のための無料のイベントがあちこちで開催されます。6年前の夏、わたしもそんな学生のひとりでした。この映画のようにパリで撮影された映画はこれまでにもたくさんあり、その映画を撮影された場所で観ようという粋な映画祭があったのです。シャンゼリゼ通りではゴダールの '勝手にしやがれ' を、そのとき住んでいたバスティーユのアパートの近くでは '猫が行方不明' を観られると聞いてうきうきしながら出かけたのをいまでも覚えています。画面に映し出される風景がすぐ近くにあって、変わらない街並がその映画の時代へとタイムスリップさせてくれるようでした。
 バスティーユでの上映が終わり小さな広場に集まった観客が帰りはじめようという頃、スクリーンがライトアップされ周りがざわざわしてきます。スクリーンの方を観ると、そこにはさっきまで映画の中にいたおばあちゃん役の女優さんが監督と一緒に登場したのです! ふたりは撮影でのエピソードをとてもたのしそうに話してくれました。

 いつかこの映画に登場する場所をまた歩くことができたらな。そしたらまた違うパリの日常を発見できるかもしれない。 


eiffletower


 好きな場所はいろいろとあるけれど、やっぱりいちばんはここ。6番線に乗って、セーヌを渡るところから見えるのがいいのです。


十二月三日 月曜日(カメラが壊れた)

| Paris | - | 13:46 |

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