2012.02.22 Wednesday
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2010.04.28 Wednesday
凸凹フェスタ2010 活版印刷に出会ったのは Veronika さんのところで制作のお手伝いをさせてもらっていたとき、北米から船便でやってきたという大きな印刷機はその周りの空間だけがタイムスリップしたような重厚でクラッシックな佇まい、ローラー回してインクを伸ばし、版の位置を確かめて紙を置いてハンドルを手早く回します。先日、オーダーいただいたアルバムの表紙に空押しでタイトルを入れることになって真映社さんに相談したら二階にある印刷機を使わせてもらえることになり、そこにもおなじ型の印刷機がありました。こちらも古ーい年代物、「おじさんだったらすぐできちゃうのだけどね」なんて言いながらわたしたちに手ほどきしてくれます。依頼をしてくれたみんなでわーきゃー言いながらの作業はたのしくて、少し時間はかかったけれどとてもよいものに仕上がりました。
真映社さんも参加する活版凸凹フェスタ、わたしたちも参加します。今年で3回目、おなじみのメンバーもいればあたらしい方の名前もあります。今年も ananas press として山元さんとこれまでに制作した作品を展示販売します。私は 5/3,4 にひとりでお店番していますよー(5/2,5 は山元さんがいます)。会場が上野になりましたので、新緑美しい上野公園をお散歩がてら遊びにきてください。あっ、でも駅は鴬谷が近いようです。 活版凸凹フェスタ2010 [会 期]2010年5月2日(日)- 5日(水・祝) 10:00 -17:00 (最終日は16:00まで) [会 場]日展会館 2F イベントスペース 東京都台東区上野桜木2-4-1 [主 催]朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 「活版凸凹フェスタ」は、活字版印刷術(以下カッパン・活版ともします)にまつわるさまざまを集めた楽しいお祭りです。本展は今年で3回目をむかえますが、わが国に確実に活版再興の息吹が根づいてきたことを象徴するかのように、出展者が増加いたしました。そのため、会場も心機一転、上野の森「日展会館」での開催となります。 [出展作家] 青葉 瀧/アダナ・プレス倶楽部(大石 薫)/アダナランド(Hedgehog Press, Alan Brignull)/ananas press(都筑晶絵+山元伸子)/阿部真弓/石神嘉兼/印刷の余白Lab.+あちらべ/smbetsmb/おいかわみちよし/凹凸舎(大沼ショージ)/尾田美樹/小畑裕子/海岸印刷/亀井純子/九ポ堂/真田幸文堂(真田幸治)/しまりすデザインセンター(石松あや)+まさなりみゆき/たなか鮎子/田中裕子/ツバメ活版堂+knoten+山本裕子/つるぎ堂/Tokyo Pear(スミスダレン・恵梨子)/はな工房(田中智子)/ハナブサ・プレス/ヒロイヨミ社(山元伸子)/史緒/文香(栃木香織)/megropress/山崎祐三子/山崎洋介/山田理加/山猫や(木月禎子)/ユニバーサル・レタープレスと溝川なつ美/横島大地/羅久井ハナ/Raku Design Studio(渡邉正央)/riviera press(浅井陽子)/龍骨堂/リュース オ ボウ(佐藤礼子)/Lingua Florens(桐島カヲル) [学校法人] 女子美術大学短期大学部造形学科デザインコース/多摩美術大学造形表現学部デザイン学科/常葉学園大学造形学部杉田研究室/日本大学藝術学部美術学科/武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科 [出展企業] アワガミファクトリー/印刷工房 河内や/活版工房(弘陽、中村活字、東條メリー、金子瞳美、斉藤隆夫、赤井 都、内田由紀子)/KK印刷株式会社/真映社/通称 活版印刷屋(株式会社大伸)/築地活字/デザインのひきだし(グラフィック社)/Puli Paper Company Limited+廣興紙寮+紙匠工房 [協 力] アイコー印刷/株式会社 イオキ洋紙店/研究社印刷 株式会社/有限会社 佐々木活字店/松岳社 株式会社 青木製本所/株式会社 廣田鉄工所/株式会社 フカミヤ/長瀬欄罫製作所/有限会社 濱野製作所/株式会社 豊文社印刷所/松尾篤史/ミキ アラタ/muccu/本木昌造顕彰会/株式会社 モトヤ/株式会社 モリサワ/八木孝枝/株式会社 理想社/リョービイマジクス 株式会社 いろんな方々から「行きますよー」とのメッセージをいただいています。なかなかみなさんにお返事できなくてすみません。会場でお話しできるのをたのしみにしています。 四月二十七日 火曜日(おーじとあやちゃんと真夜中のインドカレー だよ)
| exhibition | - | 13:47 |
2010.04.15 Thursday
包むこと 製本家の仕事について日々考えます。教室でも、初めて会うお客さんもたいていは製本家の仕事を見るのははじめて、説明はもうこなれてきたものの自分のなかにもまだ定まっていないことがあるのも確かなこと、数百年前にはあたりまえに存在していた職業ではあるけれど、どうしてそんなに時間と手間をかけて一冊の本に仕立て上げることがいま必要なのか、クリックひとつで本が買えるようになったいまだから考えるのかな。
進物を和紙で折り包む礼法の折形は室町時代の武家の礼法として確立されたもの、600年以上前の礼法が簡易化されてはいるものの、現在にも伝わり習慣として残っていることはすばらしいこと。紙幣を和紙で包み贈ること、贈るものを介して相手への敬意を込めてものを包む、それが決して飾りなのではなく包むものによって形が変わり規則に従って折ることがデザインであると「新・包結図説」に書かれている。ヨーロッパで製本を学んで日本に戻ってきたけれど、日本語で書かれた本を西洋の技術で製本することに疑問を抱いていたわたしに改めて製本することの意味を考えさせてくれました。 紙幣包みにも格の違いによって 何種類も折り方がある 習った折り方の数は数十種類、 何度も取り出して見返せるように フレームに挟み込んでいます なかなか自分のものをつくるのには手を付けるまでにも時間がかかります。折形の教室に通っていたのは去年の春から夏にかけて、通っているときから作り始めてはいたけれどなかなか完成せずにいました。えいやっと最後の仕上げをしたのは先週末、時間をかけたわりには綴じ糸の位置がガタガタ…やり始めたらすぐ作業しなければダメですね。今回は和綴じである列帖装で綴じ糸が背に見える製本です。あとは箱をつくって完成です。 竹尾の PAPER SHOW 2010 が始まりました。紙に触れて感じられる展覧会です。わたしも通った折形デザイン研究所のワークショップもあるようです(予約は終わっています)。 四月十五日 木曜日(どしてかな 三度目にして また迷子) 2010.04.07 Wednesday
教室からのお知らせ ふぞろいにカットしたこよりの 和紙のもつやわらかさが まるで桜の花びらのよう 教室からのお知らせです。4/17と4/19から始まるクラスにまだ空きがあります。製本ベーシッククラスはお昼 14-17:30 のクラスが毎週土曜、夜 18-21:30 のクラスが毎週月曜となります。どちらも同じカリキュラムで、初日は製本についてのこと、わたしがこれまで学んできたことをスライドを見せながらお話しします。制作するものは誰でもたのしんでできるように、家に帰ってからも復習できるように身近な道具と素材で制作できるものばかり、最終回は自由制作で好きな紙をご持参いただいての製本ができます。これまでにも自分の手帳をカスタマイズした方や、星座の本をつくられた方、ずっと捨てられずに取っておいた証明写真をまとめた小さなアルバムをつくったり、わくわくするようなアイデアで毎回たのしい発見があります。生徒さんは学生の方から主婦の方までいろんな方が来られています。わたしもいろんな方との出合いが毎回たのしくて、ついつい話が長くなってしまうのでこれは直さなくてはいけません。4月からのクラス、気持ちもあらたに3年目をはじめられたらな。どうぞよろしくお願いいたします。 - ●講師 都筑晶絵 ●授業内容 (全5回) 1. 折りでのCDケースづくり 2. 蛇腹の折りでの本づくり 3. パンフレットバインディング (冊子の製本) 4. 少し難しい糊を用いない糸綴じの製本 5. 上記のテクニックからひとつを選んで, フリーに各自の冊子づくり 以上,すべてワークショップ(作業中心) ●申し込み手順 0. メールで願書請求を行います. 住所+氏名をお知らせください. まもなく郵便で願書が届きます. 1. 願書をご記入の上,返送してください. 先着順に決定.確認のメールが届きます. 2. 指定通り授業料をお振込みください. 入金確認のメールが届きます. 3. メールの案内に従って, 白金の教室に授業日にいらしてください. ★=受講資格は問いません. ★=TS_gでは個人情報完全保護のため,コンピューター上で一切のデータのやりとりや書き込みをいたしません.使用するのは必要最小限のメールのみです.ご了承ください. 昼間部=毎週土曜日14:00-17:30 夜間部=毎週月曜日18:00-21:30 3時間の立ち仕事となります. 30分の休憩でお茶をしたり,製本のお話など気軽にできます. ●授業日程(昼間部) 講座A 1. 授業(4/17) 2. 授業(4/24) 3. 授業(5/1) 4. 授業(5/8) 5. 授業(5/15) ●授業日程(夜間部) 講座I 1. 授業(4/19) 2. 授業(4/26) 3. 授業(5/10) 4. 授業(5/17) 5. 授業(5/24) - 最初に載せた写真のこよりの製本は3回目の授業で教えているものです。糸だけでなくても、紙を紙縒ることで薄ーい和紙もとても丈夫になります。製本というとハードカバーのものを想像される方も多いのですが、まだ紙や糊がない時代にも本はありました。羊皮や革を用いて表紙と中身を、革ひもや羊皮を細長くしたもので縫い込んでいます。いろんな内容に合わせて本のかたちも変えていけたらな、いろんな印刷や紙の種類があるように、製本方法にももっと選択肢が増えたならと願います。 四月七日 水曜日(おーじが夢に 夢におーじが) 2010.04.05 Monday
wedding works おめでとう おめでとう たくさんの 友に 囲まれて ふたりの 幸せを わたしも すこし わけてもらいました お祝いのための仕事が続いています。作家さんのための作品集や、展覧会のための芳名帳、言葉や写真をまとめるための製本、記念日のアルバム制作、本を納めるための箱づくり、まだまだ自分がどれだけのことができるのか手探りしている最中だけれど、少数部でもよいものをとの依頼があるのはとてもうれしいことです。打ち合わせを何度も重ねて、つくるものの内容からデザイン、紙選び、印刷方法、そして最終的な本の形を考えます。いわゆるアルバムの製本というとハードカバーで台紙があってというものが多いのですが、いまはデジカメでの撮影が大半なので写真と言葉を一緒に印刷をして、ハードカバーでなくても糸綴じのソフトカバーの製本なども提案しています。ページの印刷はレーザーの印刷でも表紙は版をつくって活版で、表表紙と裏表紙の色を変えてもよいかもしれない、表紙が柔らかいならケースをつくってもよいね、そしたらケースにもおなじ版でタイトルを印刷してもよいかも!一緒に話をすればするほどアイデアも膨らみます。製本については、予算や納期、部数によってはできないこともあるけれど、よりよいものになるためのお手伝いができればと考えています。 披露宴のためのカード 縦長でシックなデザインには 紅白のこよりの製本で かわいらしく華やかに パーティにはたくさんの 友人と仲間たち ふたりへのメッセージは こちらのノートへ もちろんわたしも書きました デザインするということ、アート作品をつくること、たったひとりのためのものでも、誰もが目にする仕事でも、結局はひとがひとのためにつくるということ。制約があるなかでも自分らしさを失わずに続けていけたなら。 四月五日 月曜日(アナちゃん、おかえりー) |
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