2012.02.22 Wednesday
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2010.06.17 Thursday
製本教室のお知らせとパピエラボの本 ワールドカップが始まりました。テレビで流れる過去の映像を観ていると4年前の思い出が蘇ります。2006年の6月、まさにワールドカップの真っ最中にわたしは初めてブックフェアに参加するためにソウルに滞在していました。ホームスティをさせてくれた家族や、フェアで手伝いをしてくれた学生たち、それからお客さんとして作品をみてくれた方々、いまでもとてもよい思い出です。外国からの参加者で日本からはわたしひとり、他にはヨーロッパからの参加者が5名ほどでそれぞれのアーティストの学生のアルバイトの通訳がつきます。わたしにはチンジュという大学生の女の子が通訳してくれました。日本語を勉強中のチンジュとの話はたのしくて毎日日本と韓国のアイドルのこと(これがほとんど)、学校のこと、気になるひとのこと、まるで女子高生に戻ったように話が弾みます。斜め向かいの大きなブースには壁に絵が飾られお店番の学生風の男の子が座っていました。平日は客足もまばらで、黒ぶちメガネのメガネ君(勝手につけた)は、ブースに座って本の整理をしたり、ときたま来るお客さんと話したりするけれどなんだかそわそわ時間を持て余しているようです。わたしたちはふたりで番をしているのでお昼は買いに出たり、主催者からいただいた差し入れを一緒に食べたりしていたのですが、メガネ君はずっとひとりぼっち、席を離れる様子がありません。三日目になってそういえばあの場を離れるのを一度も見ていない、ということはトイレにも?とちょっぴり心配になって思い切って声を掛けることにしました。聞けば彼はソウルでも超有名な大学の学生さん、教授に頼まれてブース番をしているのだとか、でもひとりぼっちなので朝からトイレはもちろん水を飲むだけで8時間もの間ずーっと座っているだけだそう。はにかみやさんでとっても素直な彼は、もうすぐ兵役に行くから少しの間大学はお休みするとのことでその前にお世話になっている先生のお手伝いをするとてもまじめな学生です。チンジュや他の通訳の学生も皆そうだけれど、みんなものすごく率直で将来の夢を目をキラキラさせながらわたしに話してくれ、韓国の若者の素直でまっすぐなこころにフェアでの参加ももちろん有意義なことでしたが自分よりも年下の彼らが4年経ったいま、あのときの夢に近づいているのかなと懐かしく思うのでした。そしたら韓国チームがすごい試合をしてうれしくてみんなの顔が浮かぶのでした。
さてさて、千駄ヶ谷にある紙と活版印刷のお店、PAPIER LABO.の初めての本『紙と活版印刷とデザインのこと』が発売され、作品を少し載せてもらっています。普段お店に置いているものではなく、プライベートでつくった作品などを撮ってもらいました。左に映る本はまさにソウルのフェアで撮った写真をアルバムにしたもの。ブースに並べたノートの写真が貼ったページが載っています。もうすぐお店も3周年、これからの彼らの活動もたのしみにしつつ、わたしもまたあたらしい作品を見せられるようにがんばろうと背中がしゃんとなるのでした。 教室からのお知らせです。7月の土曜、月曜クラスにまだ空きがあります。きのうは母校の大学でのワークショップで大学生に教えてきました。今週末はIIDでのワークショップ、6/26(土)には国立本店でお話しをさせていただきます。またあらたな出会いをたのしみに。どうぞよろしくお願いします。 - ●講師 都筑晶絵 ●授業内容 35,000円 (全5回) 1. 折りでのCDケースづくり 2. 蛇腹の折りでの本づくり 3. パンフレットバインディング (冊子の製本) 4. 少し難しい糊を用いない糸綴じの製本 5. 上記のテクニックからひとつを選んで, フリーに各自の冊子づくり 以上,すべてワークショップ(作業中心) ●申し込み手順 0. メールで願書請求を行います. 住所+氏名をお知らせください. まもなく郵便で願書が届きます. 1. 願書をご記入の上,返送してください. 先着順に決定.確認のメールが届きます. 2. 指定通り授業料をお振込みください. 入金確認のメールが届きます. 3. メールの案内に従って, 白金の教室に授業日にいらしてください. ★=受講資格は問いません. ★=TS_gでは個人情報完全保護のため,コンピューター上で一切のデータのやりとりや書き込みをいたしません.使用するのは必要最小限のメールのみです.ご了承ください. 昼間部=毎週土曜日14:00-17:30 夜間部=毎週月曜日18:00-21:30 3時間の立ち仕事となります. 30分の休憩でお茶をしたり,製本のお話など気軽にできます. ●授業日程(土曜昼クラス) 講座C 1. 授業(7/3) 2. 授業(7/10) 3. 授業(7/17) 4. 授業(7/24) 5. 授業(7/31) ●授業日程(月曜夜クラス) 講座K 1. 授業(7/5) 2. 授業(7/12) 3. 授業(7/19) 4. 授業(7/26) 5. 授業(8/2) 願書請求/お問い合わせ darkroom@htypo.net -- 9月の展覧会のために本をつくっています。 2年以上かけて制作してきたものを 発表する展覧会となる予定です。 久しぶりな作品もあって、自分がつくった ものなのに客観的にみてしまいました。 前に進まなきゃと思うのでした。 六月十七日 木曜日(スイスが勝ってきゃーってなる) 2010.06.10 Thursday
本のしごと・トーク 「第26回 本のしごと・トーク 製本家のしごと/都筑晶絵」
●日時 2010年6月26日(土) 18時〜20時 /トーク 20時〜21時/懇親会 ●会場 国立本店 東京都国立市中1-7-62 042-575-9428 ●定員 10名 申し込み先着順 ●参加費 2000円(当日支払い) 簡単な食べ物と飲み物も用意しています。 ●主催・企画・運営 本のしごと研究室 http://honten.chub.jp 「本のしごと研究室」は、編集、執筆、エディトリアルデザイン、本を読む、印刷、製本、出版、活版、写真、文字、イラスト、雑誌、フリーペーパー、絵本、地図、図書館、本屋、本のまち、などなどをテーマに、興味の向くままに、本にまつわる様々な仕事について、様々な立場の人と話し合い、考える場です。 現在のメンバーは、萩原修、芳賀八恵、川島睦美、神田沙耶香、原田光丞、三森奈緒子、古橋英枝、和久倫也、佐藤界、西本良太、サダヒロカズノリ、大村佳子、後藤知佳、宮国小貴子、藤井慶子、桜井直子、澤田舞、葉田いづみ、丸山晶崇、高橋春輝、伏木田雅子の21名です。 ●申し込み方法 1、「第26回 本のしごと・トーク 製本家のしごと/都筑晶絵」 2、参加者氏名 3、携帯電話番号 4、メールアドレス 5、仕事内容 を明記して、 国立本店「本のしごと研究室」までメールでお申し込みください。 honnoshigoto@chub.jp - 国立本店は、「国立デザインセンター」が主催運営する「BOOK & CAFE」、「中央線デザイン倶楽部」のひとつの活動拠点であると同時にデザインに興味のあるすべての人と街に開かれた場所であり、様々な企画をされています。スイスに行く前、本とひとを結ぶ彼らの活動に興味を持ち何人かの方とお話しさせていただく機会がありました。あれから数年が経って、また紙や本を通じてメンバーの方と会う機会があり今回の企画のお誘いをいただきました。製本教室でも普段の仕事の話しをしていますが、ほとんどが個人的なオーダーなので一部しか作らないものもあり見せられないこともあります。今回はこれまでにいくつかオーダーを受けて制作した作品の一部をお見せしながら、あまり知られていない製本家の仕事についてお話しさせていただきます。よかったらいらしてください。 六月十日 木曜日(2年前の作品をみて間違ってなかったって確信できたよ) 2010.06.07 Monday
青焼きとマリンな本と教室からのお知らせ 建築図面の複写などに使われる青焼きの印刷。 濃度が選択できて、時間の経過とともに色褪せていく この印刷は、光の明暗が青色の濃淡として写るために こう呼ばれているのだそう。 Paule-Amelineからのパリからの手紙のプリントを お願いしてみました。14世紀から続く紙漉の工房で つくられた紙、この透かし模様をプリンターの光が 読み取り、たったひとつの大切な複製物となりました。 教室の生徒さんからいただいたイベントのちらし、DOとYOUをハートで繋ぐ、様々なワークショップを体験できるイベントです。サイトに載っていた出展者さんには生徒さんが数名、友人や展覧会でお会いしたひともたくさんでいろんな方にお会いできました。J-LAFのブースでは羽ペンを使っての文字書き(らくがき?)を初体験、インクをつけて軽やかにといきたいところでしたが、なかなか美しい文字は描けません。割り箸とアルミをつけるだけで気軽にペンをつくって書くことができます。ペン先から出るインクの線の細さ、滑らかさが気持ちがよくて止まらず夢中になってしまいました。デザイナーの須山さんのブースでは青焼プリントを体験することができ、持参した手紙を複製してもらいました。ちょっと予想はしてはいたけれど、感光紙に当たった光が古い紙の透かし模様を読み取って文字ではなく透かし模様だけが印刷されてなんだか極秘文書のような仕上がりに。時間の経過とともにこの青が少しずつ変化していくとのこと、寸分の狂いもなく同じように複製されたものが溢れるなかでも、こうしてたったひとつの複製物をつくることでまた印刷のたのしさを体験できたたのしいイベントでした。 製本のワークショップはお手軽にとはいきませんが、7月のベーシッククラスを募集しています。ヘラを用いて紙を折ること、切ること、そして糸綴じの製本を教えます。IIDでのワークショップも残り3名可能です。どうぞよろしくお願いいたします。 - ●講師 都筑晶絵 ●授業内容 35,000円 (全5回) 1. 折りでのCDケースづくり 2. 蛇腹の折りでの本づくり 3. パンフレットバインディング (冊子の製本) 4. 少し難しい糊を用いない糸綴じの製本 5. 上記のテクニックからひとつを選んで, フリーに各自の冊子づくり 以上,すべてワークショップ(作業中心) ●申し込み手順 0. メールで願書請求を行います. 住所+氏名をお知らせください. まもなく郵便で願書が届きます. 1. 願書をご記入の上,返送してください. 先着順に決定.確認のメールが届きます. 2. 指定通り授業料をお振込みください. 入金確認のメールが届きます. 3. メールの案内に従って, 白金の教室に授業日にいらしてください. ★=受講資格は問いません. ★=TS_gでは個人情報完全保護のため,コンピューター上で一切のデータのやりとりや書き込みをいたしません.使用するのは必要最小限のメールのみです.ご了承ください. 昼間部=毎週土曜日14:00-17:30 夜間部=毎週月曜日18:00-21:30 3時間の立ち仕事となります. 30分の休憩でお茶をしたり,製本のお話など気軽にできます. ●授業日程(土曜昼クラス) 講座C 1. 授業(7/3) 2. 授業(7/10) 3. 授業(7/17) 4. 授業(7/24) 5. 授業(7/31) ●授業日程(月曜夜クラス) 講座K 1. 授業(7/5) 2. 授業(7/12) 3. 授業(7/19) 4. 授業(7/26) 5. 授業(8/2) 願書請求/お問い合わせ darkroom@htypo.net -- 半紙に書かれた習字の束をまとめてほしいとのオーダーがありました。あやちゃんの事務所での年始の恒例行事「書き初め」です。2010年最初のひとこと、それぞれの願望や今年やり遂げたいこと、ちょっとしたつぶやき(?)など、いろんな想いが込められた100枚もの束をさてどうしよう。半紙いっぱいに書かれているのでこのまま綴じるのがよいなと四つ目綴じに、糸には赤のこよりを用いました。作品集のテーマと合わせてマリンにとのこと、ところどころに赤と青を使って、表紙はアラベールのナチュラルに年賀状を貼って。まだ感想は聞けていないけれど、和綴じに見えないかわいらしい仕上がりになりました。 色が決まらないときは「こんな感じ?」と 写メールしで確認したりします。 たった一冊のオーダーは特に間違えられ ないので緊張しながら制作します。 まっすぐまっすぐと刺したキリが、 押さえてる方の指にぐさり。 ばんそうこうは製本家の必需品です。 六月七日 月曜日(おーじ、アフリカへ) |
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