2012.02.22 Wednesday
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2011.10.28 Friday
林檎の思い出とReikoちゃんのこと 林檎を剥く母の手が危なっかしくて仕方ありません。お前に剥かせると林檎がかわいそうだ、と父はいつも言っていたらしい。そうか、だからフルーツを剥くのは父の役目だったのかぁ。リビングのテーブルでテレビを観ながらでも、父は丸のまま最後まで一度も途切れずに剥いていました。この時期になると父の剥く林檎が食べたくなります。わたしの指は父にそっくりらしい。 予定日は来月だったのにもかかわらず、アメリカ時間で24日に叔母に元気な女の子が産まれました。母とはずいぶん年の離れた叔母は、祖父の仕事の都合で6歳からアメリカで暮らしているために、母がお嫁に出るまでの数年ほどしか一緒に住んだことがありません。家族が日本に帰国してからもひとりでアメリカに残り、大学に通っていました。祖母が亡くなった日も、彼女は最期を見届けることができず、後からひとり、病院から自宅に戻って冷たくなった姿と対面しました。彼女は他の誰よりも静かに、祖母とふたりの時間を過ごしていました。わたしはまだ小学生、弟とふたりちびたちはこっちにきなさいと連れ出され、ベランダからガラス越しにそれを見ていました。ひとが亡くなるという現実に初めて向き合った日でした。 あれから20年、彼女も結婚して、お母さんになりました。生まれつき心臓が悪かったから出産は無理と誰もが思っていたけれど、自然分娩で3300gの女の子が産まれて母は泣いてよろこんでいます。弟は「ハーフだからかわいくなるかなぁ、なるよなぁ」なんてのんきなことを言っています。従兄弟にあたるけれど、おばばかになろうとわたしは決めました。日本語を覚えさせなくちゃなので絵本をたくさん買っていってあげようと思います。赤ちゃんの名前は祖母の名前と同じReikoちゃんになりました。祖父母も父も、きっと天国で泣いてよろこんでいることでしょう。 あたらしい住所の名刺です。 肩書きを書いていないので、 これだけでどんなひとかわかればよいなと 思っていたらこんなにすてきなのに してくれました。 手書きの文字はなんだか照れくさいけど みぞやんがほめてくれるからさぁ。 11月のIIDでの製本ワークショップが決まりました。今回は19日の土曜日のみ、20日の日曜には国立本店でトークイベントをします。店長の丸山さんと印刷の余白の野口さんとで最近のお仕事のことなど話します。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。 十月二十八日 金曜日(天国まで無線LANが届けばいいのにって思う) 2011.10.19 Wednesday
coffee break 11:30〜22:00 at CAT'S CRADLE ※18日(火)休み 最終日の展示は21:00までとなります。 古本市プロデュース=古本ユニットricca/古本店タイガーブックス 活版アートによる栞=阿部真弓/石松あや(しまりすデザインセンター) ananas press(都筑晶絵+山元伸子)/松本亜季 - ananas press新作 'coffee break' を展示しています。世界のあちこちに暮らす友人たちに協力してもらって、それぞれの言語で「コーヒーいかが?」と書いてもらいました。スウェーデン語では'Fika'でcoffeebreakと言ったり、タガログ語(フィリピン)では'kape'、他にもフランス語、スペイン語、台湾語…etc いまは香港に暮らすアナちゃんと旦那さんのEtienneにもお手伝いしてもらいました。それぞれ描いてくれたイラストもとてもすてきです。栞は全部で12枚、チョコレート色と白のグラシン紙に包んでいます。タイトルは伸子ちゃんがすてきに刷ってくれて、なんだかおいしそうな仕上がりになりました。阿部さん、しまりすさん、亜季さんの栞もとってもたのしいものばかり、riccaとタイガーブックスさんの選んだ本たちと合わせてたのしんでもらえたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします。 今週はマノマノでのワークショップと、日曜には高浜市にあるかわら美術館でワークショップをさせていただきます。開催中の2011イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に合わせてちょっとたのしい蛇腹のワークショップです。たくさんの方にご応募いただいたようで、こちらもたのしみです。 十月十九日 水曜日(ASAOくんに釘付けでした)
| ananaspress | - | 20:21 |
2011.10.05 Wednesday
胸ポケットにヘラを 10月、11月もスタジオ・マノマノでのワークショップは続きます。前回のクラスでは一枚の紙を折ってつくる封筒2つと、Turkish mapをつくりました。100kg以下は手で折る方がきれいに折れますが、それ以上の厚みの紙は、ヘラを使って折スジをつけて折ると折り目がとてもシャープになってきれいです。わたしもフランスで初めて先生にいただいたものをもう10年以上愛用しています。それから形やサイズ違いも揃えたけれど、結局最初のものをいちばんよく使っています。東京で教えていた頃の生徒さん、別々のクラスだったので面識はないはずなのに、たまたま仕事先で顔を合わせたときに持っていたヘラで同じ製本教室に通ってたことが発覚、その後飲みにいっちゃいました!なんて話も。ヘラがつないだご縁ですね。わたしもそんなさわやかな出会いを期待したいものですが。
さて、今週も名古屋でワークショップがあります。今回もヘラを使って紙を折ってつくるCDケースです。プラスチックはちょっとねなんて方にもぜひつくっていただきたいのでみなさまおたのしみに。 --- [開催日程] 2011年10月7日(金)、8日(土) *両日とも同じ内容です [時間] 13:00-17:00 [場所]スタジオ・マノマノ [持ち物] カッター、カッターマット、定規(20cm以上のもの)、はさみ、 針(針穴が少し大きめのもの)、筆記用具 *カッター、カッターマット、定規、針はこちらでも少し用意しています。 [参加費] 6,000円(材料込み、お茶とお菓子付き) [定員] 8名 [講師] 都筑晶絵 <授業内容> 一枚の紙を折り畳んでできるCDケースづくりを教えます。紙のケースなので タイトルをそのまま書き込めます。写真データを交換するときや、曲をプレゼント したりするのにもよいです。大きさを変えれば切手やチケットなどを入れておく ケースにしても。同じものを5つつくって束のケースもつくります。 十月五日 水曜日(わたしはおしりのポケットに入れることにします。でもちょっと邪魔)
| workshop_manomano | - | 17:17 |
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